1. 服装・身だしなみ・持ち物は隅々までチェック

面接において、第一印象は数秒で決まると言われています。だからこそ、服装や身だしなみはとても重要です。清潔感と、職場にふさわしい印象を与えることを意識しましょう。
◆ 服装のチェックポイント
- 基本はシンプルで清潔感のある服装がベスト。
スーツが指定されていない場合でも、ジャケットや襟付きシャツなど、きちんと感のある服装を選びましょう。 - 派手な柄や色、露出の多い服装(ノースリーブ・ショートパンツ・ミニスカートなど)は避けてください。
- カジュアルすぎるジーンズ、パーカー、サンダルなども面接には不向きです。
◆ 髪型・身だしなみのチェックポイント
- 髪型は清潔感があることが基本。整っていないボサボサの髪や、極端なカラー(明るすぎる金髪や派手なカラー)は避けましょう。
- 男性は無精ひげを剃り、女性はナチュラルメイクを心がけてください。
濃すぎるアイメイクやリップは避け、清潔感のあるナチュラルな印象を大切にしましょう。 - アクセサリーは最小限に。大きく目立つピアスやネックレス、ジャラジャラした装飾はNG。
- ネイルは短く整え、派手なカラーやデザインは避けましょう。何も塗らないか、ベージュや薄ピンクなどが無難です。
◆ 持ち物チェックリスト
事前に指定された持ち物は必ず確認し、忘れ物がないようにしましょう。以下は一般的な持ち物の例です。
- 履歴書・職務経歴書(写真貼付・記入漏れがないか確認)
- 筆記用具(ボールペン・メモ帳など)
- 面接案内や地図(道に迷わないように印刷またはスマホに保存)
- 身分証明書(必要に応じて)
- スケジュール帳やスマートフォン(次回面接日などをその場で確認できるように)
- ハンカチ・ティッシュ(身だしなみやマナーの一環として)
【ポイント!】
面接の服装・持ち物は、応募する職場に合った“適切な印象”を与える準備がカギです。清潔感をベースに、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるよう、細かい部分までしっかりチェックしましょう!
2. 時間厳守!10分前行動を心がけましょう!

面接において、「時間を守る」という行動は、あなたの責任感や信頼性を示す最初のチャンスです。時間に対してきちんと行動できる人は、「仕事も任せられる」という印象を与えることができます。
◆ 面接当日は“10分前”の到着が基本!
- 面接会場には約束の時間の10分前を目安に到着するようにしましょう。
- 早く着きすぎてしまった場合(15~20分以上前)は、建物の外や近くのカフェなどで時間を調整するのがマナーです。
- 5分前ぴったりの到着も悪くありませんが、緊張して焦らないためにも、心の余裕を持つための10分前行動がおすすめです。
◆ 遅刻しそうになったときは?
どんな理由であれ、遅刻が確定しそうな時点で、すぐに電話を入れることが重要です。
- 連絡の際は「遅刻の理由」と「何時頃に到着できそうか」を具体的に伝えましょう。
- 例:「申し訳ございません。本日○時からの面接でお伺いしている○○と申します。交通機関の遅延により、○分ほど遅れそうです。○時○分頃の到着見込みです。本当に申し訳ありません。」
※理由が体調不良などで当日参加できない場合でも、必ず事前に連絡を入れて面接の再調整をお願いしましょう。
◆ 絶対NG!連絡なしの欠席・ドタキャン
- 無断欠席は社会人として大きなマナー違反です。
- ドタキャンはもちろん、連絡なしで面接に来ないという行為は、その会社だけでなく他の応募先にも悪い印象を与える可能性があります(求人情報サイトや企業間で情報が共有されるケースもあります)。
【ポイント!】
時間を守ることは、社会人の基本中の基本。
面接はあなた自身を評価される場です。**「時間の管理ができるか」=「信頼できる人か」**が見られています。予定は前日に必ず確認し、当日は余裕を持って行動しましょう。
3. 姿勢を正して、相手を見てハキハキと話しましょう

面接は会場に入ったその瞬間から始まっています。受付の方やすれ違う社員の方にも、笑顔で挨拶をするよう心がけましょう。それだけで、あなたの印象はグッと良くなります。
◆ 入室から着席までのマナー(基本の流れ)
- ドアをノック → 「どうぞ」と言われたら静かに開ける
- ドアを閉める(必ず後ろ手ではなく、体の向きを戻して閉める)
- 「失礼します」と一礼し入室
- 椅子の横まで歩き、立ったまま自己紹介(例:「○○と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます」)
- 「どうぞおかけください」と言われてから「失礼します」と一言添えて着席
この一連の動作に焦りや雑さが出ないように、事前にイメージトレーニングをしておくと安心です。
◆ 面接中は「明るく・まっすぐ」が基本!
- 背筋を伸ばし、椅子の背もたれにもたれないように座りましょう
- 相手の目を見ることが苦手な場合は、「鼻の付け根あたり」を見るよう意識するのも◎
- 小さな声や早口にならないよう、ハキハキと、丁寧に話すことが大切です
- 質問には結論から話すと、わかりやすく好印象です
(例:「はい、志望した理由は2つあります。まず1つ目は…」)
◆ 緊張してしまったら?
誰でも面接は緊張するもの。そんな時こそ**「笑顔」と「深呼吸」**が大事!
- 笑顔はあなたの誠実さと柔らかさを伝えてくれます
- 面接官の質問にうまく答えられなくても、**「少し考えてもよろしいでしょうか?」**と落ち着いて対応すれば問題ありません
【ポイント!】
面接中は、「言葉」だけでなく**「態度」や「表情」も評価されています。**
自信がなくても、まずは背筋を伸ばして笑顔を作ることを意識してみましょう。声に張りを持たせるだけで、印象は大きく変わります。
4. 面接が終わっても、最後の一瞬まで気を抜かない

面接終了の合図があっても、本当に終わるのは“会社を出るまで”です。ほっとして気が緩んでしまいがちですが、ここが実は大きな印象アップのチャンスでもあります。
◆ 退室時のマナーを丁寧に
面接が終わったら、立ち上がって椅子の横に立ち、笑顔で
「本日はお忙しい中、お時間をいただき、ありがとうございました。」
と感謝の気持ちを言葉で伝えましょう。
そのあと、「失礼します」と一礼してからドアの前へ。ドアの前でもう一度軽く一礼し、静かに退室します。
◆ 建物を出るまでが“面接時間”
エレベーターや玄関でも気を抜かず、**従業員の方や受付の方がいたら、笑顔で一言「ありがとうございました」**と伝えましょう。
そして、会社や店舗の外に出たら、振り返って建物に向かって軽く一礼するのが理想的です。
たとえ誰も見ていなかったとしても、この一礼が「礼儀正しく、誠実な人」という印象を自然と与えるのです。
◆ なぜ“最後まで”が大事なのか?
面接担当者が、面接後に受付スタッフや社員からの印象を確認することはよくあります。
「面接中は良かったけれど、終わった途端に態度が変わった」
「無言で帰っていった」
――そんな印象が残ってしまっては、せっかくの努力が台無しになってしまいます。
【ポイント!】
「誰も見ていない時の行動」こそが、信頼を得る鍵。
最後の一礼、最後の言葉こそが、あなたの人柄を表します。
最後の1分まで気を抜かず、丁寧な姿勢を心がけましょう!
これが大事!面接の流れ

面接では、入室から退室までの一つひとつの動作や言葉があなたの印象を左右します。下記の流れをしっかり頭に入れておきましょう!
1. 訪問(受付・到着時)
会社やお店に到着したら、まずは落ち着いて訪問の目的を伝えましょう。
受付や店舗スタッフに対して、次の3点をはっきり伝えるのが基本です:
- 「本日○時より面接のお約束をしております、○○と申します。」
- 「採用ご担当の○○様をお願いできますでしょうか。」
※採用担当者のお名前は事前に求人情報などで確認しておくとスムーズです。
2. 入室
担当者に案内されたら、ドアの前で3回ノック。
「どうぞ」と声がかかったら、「失礼いたします」と言って中に入りましょう。
- ドアは静かに閉める(音を立てない)。
- ドアを閉めた後、その場で一礼。
- 椅子の横まで進み、改めて「本日はどうぞよろしくお願いいたします」と挨拶。
- 「おかけください」と促されたら、「失礼いたします」と一言添えてから着席します。
3. 面接
面接中は言葉だけでなく、姿勢や表情も重要な評価ポイントです。
- 椅子には浅く腰掛け、背筋を伸ばす。
- 背もたれにもたれず、足はそろえて、組まない。
- 話すときは相手の目を見て、笑顔を意識。
- 声はハキハキと、落ち着いて答える。
- 難しい質問には、無理に答えようとせず「少し考えてもよろしいでしょうか」と丁寧に対応。
4. 退室
面接が終わったら、最後まで気を抜かず丁寧な態度を。
- 面接終了の合図があったら、立ち上がって一礼し、
「本日はお忙しい中、お時間をいただき、ありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。」と伝えましょう。 - ドアの前でもう一度軽く一礼し、静かにドアを閉めて退出します。
【ポイント!】
面接は入室から退室まで、すべてが評価対象です。
「礼儀」「清潔感」「丁寧さ」がしっかり伝わる行動を心がけましょう!
これでバッチリ!面接で聞かれる質問3本柱
面接では定番ともいえる3つの質問があります。これらにしっかりと答えられるよう準備しておくことが、合格への第一歩です!
【質問1】 志望動機は何ですか?
面接で必ず聞かれる質問です。
ありがちなのが「社風に惹かれて」「待遇が良かったから」といった表面的な答え。
本気でその仕事に向き合いたいという熱意や意欲をしっかり伝えることが重要です。
答えるときのポイント:
- 希望職種のどこに興味を持ったか?
→ 具体的な業務内容や働き方への関心を述べる。 - なぜそのように感じたのか?
→ 自分の価値観や将来の目標と照らし合わせる。 - その気持ちはどんな経験から生まれたのか?
→ アルバイト、学校生活、趣味など、自分の経験を根拠として語る。
例:
「人と接する仕事がしたいと考えており、特に御社の○○という接客方針に共感しました。高校時代に飲食店でアルバイトをしていた際、お客様に喜んでもらえることにやりがいを感じ、それが今の志望動機につながっています。」
【質問2】 これまでの職務経歴を教えてください
ただ職歴を並べるだけではNG。
この質問では、スキルの具体性と仕事に対する姿勢が見られています。
また、退職理由もセットで問われることが多いため、事前に整理しておきましょう。
答えるときのポイント:
- 前職に就いた理由・辞めた理由は?
→ 前向きで納得感のある理由を。 - どんな業務を任され、どんな力を身につけたか?
→ 業務内容は端的に、成果や習得スキルも交えて。 - その経験をどう活かせると思うか?
→ 応募先での活躍イメージにつなげて話す。
例:
「前職では販売職として接客を担当し、売り場作りや新人教育も経験しました。お客様との会話からニーズを把握し、提案する力を磨きました。この経験を活かして、御社でもお客様に寄り添った対応ができると考えています。」
【質問3】 あなたの長所と短所は?
性格面の適性を知るための質問です。
一言で終わらせず、仕事との関わりを意識して具体的に述べましょう。
答えるときのポイント:
- 長所は仕事でどう活かされるか?
→ 実績や具体的な行動と結びつけて話す。 - 短所は仕事でどう改善しようとしているか?
→ 自分なりの努力や意識している工夫を添える。 - 実例を交えると、より説得力アップ!
例:
「長所は、人とのコミュニケーションを大切にできるところです。前職では常連のお客様と信頼関係を築き、売上にも貢献しました。一方、短所は少し慎重になりすぎる点ですが、最近は積極的に意見を伝えるよう心がけ、改善に努めています。」
【ポイント!】
質問には、「あなたがなぜこの職場に合うのか」を伝える意識で答えましょう。
経験・性格・価値観を仕事と結びつけて話すことで、説得力が格段に上がります!