
【応募電話のかけ方】1. 事前準備はしっかりと

「電話をかけるだけ」と思いがちですが、応募の電話は採用担当者にとってのあなたの第一印象です。
電話のかけ方ひとつで、「この人、感じがいいな」「受け答えがしっかりしている」と思ってもらえることもあれば、反対に「準備不足だな」「大丈夫かな?」と不安を抱かせてしまうこともあります。
だからこそ、電話をかける前の準備がとても大切です。
しっかり備えて、緊張を味方につけ、自信を持って第一歩を踏み出しましょう!
▼ 事前に準備しておくべき4つのアイテム
応募先に電話をかける前には、以下のものを手元にそろえておきましょう。すぐに確認・対応できるようにすることで、会話の流れもスムーズになります。
1. 求人情報(求人要項の控え)
・企業名、募集職種、応募条件、勤務地などを確認できるものを準備しておきましょう。
・「どの求人に対しての応募か」をきちんと伝えるためにも、応募元を正確に把握することが必要です。
・応募媒体(ハローワーク、求人サイト、チラシなど)も確認しておくとスムーズです。
2. メモ用紙・筆記用具
・電話中に言われたことをすぐにメモできるよう、紙とペンを用意しておきましょう。
・面接の日程や持ち物など、重要なことを聞き漏らさないためにも必須アイテムです。
3. カレンダーやスケジュール帳
・面接日や連絡の日時をその場で確認できるようにしておきましょう。
・「〇日は予定が空いています」「△日は都合がつきません」など、すぐに返答できると好印象です。
4. 質問リスト(あらかじめ聞きたいこと)
・求人情報を見てもわからなかった点や、確認しておきたいことを事前にメモしておきましょう。
・例:「面接は対面ですか?」「交通費の支給はありますか?」「制服の有無は?」など。
【ポイント!】備えあれば憂いなし!
電話応募は、あなた自身が最初に「社会人としての姿勢」を示すチャンスです。
緊張して当然。でも、しっかりと準備ができていれば、不安はぐっと小さくなります。
第一声から好印象を与えるためにも、必要な情報を整理し、落ち着いて電話をかけられるように準備しておきましょう。
【応募電話のかけ方】2. 電話をかける前に状況確認!

「よし、準備はOK!では今すぐ電話を…」
とその前に、“今このタイミングでかけて大丈夫?”ということを、しっかり確認しましょう。
採用担当者も仕事の合間を縫って電話に出ています。かける時間帯や環境への気配りがあるだけで、あなたの印象はぐっと良くなるのです。
▼ まずは「電話をかける時間帯」を確認しよう
求人情報の中に「電話受付時間」が記載されている場合は、その時間を必ず守るのが基本マナーです。
それが書かれていない場合も、以下のような時間帯のマナーを意識することが重要です。
◆ 忙しい時間帯を避ける配慮を!
- フード業界・サービス業の場合
ランチタイム(11:00〜14:00)やディナータイム(17:00〜20:00)は避けましょう。
来客や混雑の対応で手が離せない時間帯に応募の電話があると、印象が悪くなることも。 - 一般企業の場合
始業直後(9:00〜10:00)は朝礼や業務開始の対応で忙しいことが多いです。
おすすめは以下の時間帯です:
- 午前:10:00〜11:30
- 午後:14:00〜17:00
この時間帯は、担当者が比較的落ち着いて対応できるケースが多く、丁寧に話を聞いてもらいやすくなります。
◆ どうしても迷う場合は…
求人に記載のない場合や、かけるタイミングに不安があるときは、「本日ご都合のよい時間帯はございますか?」と一度電話口で確認するのも丁寧です。
また、可能であれば営業時間や定休日を事前に調べておくと安心です。
▼ かける場所・環境にも気をつけて
せっかく丁寧に話していても、周囲が騒がしかったり、声が聞き取りづらかったりすると、それだけで印象がマイナスになってしまうことも。
◆ 静かな場所を選ぶ
自宅や個室など、外部の音が少ない環境から電話をかけるのがベストです。
カフェ・駅・通話中の電車内などは避けましょう。
◆ 携帯電話の電波状況を確認
- 通話が途切れないか
- 音がこもって聞こえないか
- 自分の声がきちんと届くか
など、事前に試しておくと安心です。
◆ あらかじめマナーモードを解除
電話をかける際に、着信音が鳴らないようにマナーモードを解除しておくと、途中でかかってきた電話に慌てる心配がありません。
【ポイント!】ちょっとした気配りが、好印象を生む
採用担当者にとって、電話の受け答えは「相手の人柄や配慮の仕方」を感じ取る貴重な接点です。
「忙しい時間を避けてくれた」
「聞き取りやすく丁寧に話してくれた」
…そんな小さな配慮の積み重ねが、**“この人なら安心して任せられるかも”**という評価に繋がっていきます。
【応募電話のかけ方】3. まずは自分の名前、次に用件をはっきり伝えよう!

応募の電話は、たとえ短時間であっても“あなたという人”を相手に伝える重要なコミュニケーションの場です。
その最初の印象を決めるのが、「最初の一言」。
相手に安心感と信頼感を与えるには、名前と用件をはっきり・丁寧に伝えることがポイントです。
▼ 最初のあいさつと名乗り方が大切!
電話がつながったら、まずは明るく元気にあいさつをしましょう。
例えば:
「お忙しいところ失礼いたします。私、○○(氏名)と申します。」
このとき、声のトーンはやや高め・少し大きめを意識すると、ハキハキとした印象になります。
電話は顔が見えない分、声の明るさやハッキリした口調がとても重要です。「少し大きいかな?」と感じる程度でちょうどよいのです。
▼ 用件は簡潔に、わかりやすく
名乗った後は、応募の意思を明確に伝えましょう。たとえば:
「貴社の求人を拝見し、ご連絡させていただきました。○○(職種)への応募を希望しております。」
このように要点をシンプルにまとめて話すことで、相手もスムーズに対応しやすくなります。
モゴモゴと回りくどい言い方をすると、「慣れていないな」「要領を得ないな」という印象になってしまうことも。
▼ もし緊張してしまいそうなら…
「緊張してうまく話せるか不安…」「頭が真っ白になりそう…」という方は、あらかじめ話す内容をメモにしておくのが効果的です。
セリフの一例を以下にご紹介します。
【応募電話の模範例】
📞 電話がつながったら:
「お忙しいところ失礼いたします。私、○○(フルネーム)と申します。求人サイトで御社の求人を拝見し、お電話いたしました。○○職への応募を希望しております。採用ご担当の方はいらっしゃいますでしょうか?」
💬 担当者が出たら:
「改めまして、○○(フルネーム)と申します。本日は、求人の件でご連絡させていただきました。○○職への応募を希望しております。面接のご案内など、詳細についてお伺いしたくご連絡いたしました。」
このように、あらかじめ言いたいことを紙に書いておくことで、落ち着いて話すことができます。
▼ 姿勢にも注意!うつむかないこと
電話だからといって気を抜かず、背筋を伸ばして話すことで声が通りやすくなり、自然と落ち着いたトーンになります。
うつむいて話すと声がこもってしまい、相手に届きにくくなるので注意しましょう。
また、立って話すと声に張りが出るという人もいます。自分が一番話しやすい姿勢を見つけておくのもおすすめです。
【ポイント!】話す内容を整理しておけば、自然と落ち着ける
電話での応募は緊張して当然ですが、「何を言うか」「どう言うか」を事前に考えておくだけで、驚くほど落ち着いて話すことができます。
声のトーン、姿勢、言葉の順序――少し意識するだけで、あなたの印象は格段に良くなります。
「丁寧に、感じよく」を心がけて、電話という最初の関門を自信を持って乗り越えましょう!
【応募電話の模範会話例】〜丁寧で好印象を与える実践パターン〜
【担当者】
お電話ありがとうございます。株式会社□△でございます。
【あなた】
お忙しいところ失礼いたします。私、○○に掲載されていた営業職の求人を拝見し、お電話いたしました○○(フルネーム)と申します。
採用ご担当の方はいらっしゃいますでしょうか?
【担当者】
はい、私が採用担当です。
【あなた】
ありがとうございます。
改めまして、○○と申します。
本日は求人広告を拝見し、営業職への応募を希望してご連絡させていただきました。
まだ募集はされていますでしょうか?
【担当者】
はい、まだ募集中です。
【あなた】
承知いたしました。
ぜひ応募させていただきたく、お電話いたしました。
【担当者】
ご応募ありがとうございます。それでは面接をしたいと思います。
6月6日(水)の16時からはご都合いかがでしょうか?
【あなた】
ありがとうございます。6月6日(水)16時ですね。
その日時で問題ございません。よろしくお願いいたします。
【担当者】
それでは、当店にて面接を行います。よろしくお願いします。
【あなた】
ありがとうございます。
当日、持参するものはございますでしょうか?
【担当者】
はい、写真貼付の履歴書と筆記用具をご持参ください。
【あなた】
かしこまりました。
履歴書(写真貼付)と筆記用具ですね。忘れずに持参いたします。
【担当者】
はい。それでは、当日お待ちしております。
【あなた】
本日はお忙しいところありがとうございました。
○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、失礼いたします。
【担当者】
はい、失礼いたします。
🔍 ワンポイント解説
- 冒頭の「求人を見た」「職種名」などは明確に伝える
→ 相手がスムーズに話を進めやすくなります。 - 復唱(確認)を忘れずに
→ 「○月○日、○時ですね」と繰り返すことで、日時の聞き間違いや勘違いを防ぎます。 - 最後は丁寧にお礼+名前をもう一度名乗る
→ 電話の終わり方一つで印象がグッと良くなります。
応募電話で“好印象”をつかむコツ!

応募電話は、あなたが企業に対して**最初に見せる“社会人としての振る舞い”**です。
たった数分のやりとりでも、あなたの第一印象はしっかり伝わります。
ここでは、応募電話で気をつけたいポイントをわかりやすく整理してご紹介します。
① 第一声が勝負!明るく、ハキハキと!
電話がつながった瞬間の**「第一声」**は、あなたの印象を大きく左右します。
- 「お忙しいところ失礼いたします、○○と申します」
- 「求人を拝見しまして、お電話いたしました」
このように、明るく元気な声で名乗りと要件をハッキリ伝えるだけで、相手は「しっかりした方だな」と感じてくれます。
声が暗かったり小さいと、それだけで自信がない印象になってしまうので要注意です。
② 誰宛の電話か明確に!
「採用担当の○○様はいらっしゃいますか?」など、誰に用件があるのかをはっきり伝えることが大切です。
求人広告に採用担当者名が記載されている場合は、必ず事前に確認しておきましょう。
- 採用担当の名前を伝えることで、「事前にちゃんと調べている」「本気度が高い」という印象にもつながります。
③ 質問がある場合は、相手の都合を確認してから!
聞きたいことがある場合も、いきなり質問に入るのはNG。
「今お時間よろしいでしょうか?」と一言添えるのがマナーです。
✅ 例:
「こちらの求人についていくつか質問したいことがあるのですが、今お時間よろしいでしょうか?」
→ このように聞いた上で、事前に準備しておいた質問を落ち着いて確認しましょう。
④ 面接日時は“復唱+曜日”でしっかり確認!
面接の日程を伝えられたら、必ず復唱して確認しましょう。
その際、カレンダーなどを見て曜日も一緒に確認できるとより丁寧な印象になります。
✅ 例:
「6月6日、水曜日の16時ですね。はい、承知いたしました。」
→ 曜日を入れることで、日付の聞き間違いを防ぐだけでなく、スムーズな段取りができます。
⑤ 面接時の“持ち物確認”は自分から!
応募者のほうから「当日お持ちするものはございますか?」と自発的に確認することで、丁寧で抜けのない印象を与えられます。
また、オープン前の店舗や支社などで面接が行われる場合は、場所の詳細や目印も確認しておきましょう。
✅ 例:
「当日、持参するものや面接場所について確認させていただけますか?」
⑥ 会話のテンポと“相づち”にも配慮を
電話では、お互いの表情が見えないため、会話の間や相づちが重要です。
相手の話が終わる前にかぶせて話すと、急かしている印象になってしまいます。
→ 相手が話し終わるのをしっかり確認し、ワンテンポ置いてから返答しましょう。
⑦ 電話を切るときも、最後まで丁寧に
電話を終える際は、相手が切ってから受話器を置くのが基本です。
ただし、相手が無言で切らない場合は、こちらから静かに切っても問題ありません。
その際、ガチャッという大きな音がしないよう、そっと受話器を置きましょう。
🔑 まとめ:細かな気配りが好印象につながる!
- 第一声は明るく元気に
- 名前+用件をはっきりと
- 相手の都合を確認してから質問
- 面接日時と持ち物はしっかり確認
- 電話を切るまで丁寧な態度を忘れずに
このような基本的なマナーと少しの気配りを意識するだけで、電話越しでもあなたの印象は格段にアップします!